2012/08/27

Here I am again

卒論を書き上げたらブログに少しずつ上げていこうと思っていたのに、すっかり半年以上放置して
しまった。

最後の投稿は2月。
3月には卒業し4月に留学と奨学金が正式に決定し、
5月から7月はひたすら未来の生活費と学費を稼ぐ日々だった。
それでも今より時間に余裕があったはずなのに、こんなに忙しい今にブログを再開することに決めた。

ということで、再びハワイにいる。

専攻はUrban and Regional Planningに変えた。日本語で言えば「都市・地域計画」なのだけれど、学部の内容ばそれ以上だ。人がある地理的空間に住まう上でのあらゆる要素を計画しそれを研究するフィールドである。計画は土地利用に限らず、大小を問わず地域コミュニティ内の経済・社会サービスをも計画する。計画するというよりはむしろデザインしているという感じだ。

Ethnic StudiesやSociologyをやっていたころとは関係ないようで、実は密接に関連している。
エスニシティやエスニック集団が生きていく上で土地性は欠かせない要素であるし、その土地をどう利用するのか、その土地でどのような文化が営まれまたどのような人がどのような権利を持って生きるのかを規定するのはむしろプランニングの分野である。土地があり、人が住んでいるからにはそこに社会がある。そんな社会の中で人が実際どう生きて行けるのかを考慮し、計画によって実現していくのがその目的である。

どんなに懐古主義に走っても、実際多くの人は民主主義社会のシステムを支持し、経済という綱を渡って明日を生きている。あるいは、新しい国家の中で自身の居場所を確保しようと試みる。
変わったしまったシステムの中で、エスニック集団を含む権利を追究し、実社会ともうまくバランスをとれるような生き方はできるのだろうか。

これは、コミュニティプランニングといわれているものに近い。
コミュニティプランニングの基本は様々な人のことばに耳をかたむけること。その大きな役割はポリシーを作り、実際の政策なりアクションを作ることである。その実現の手法も学ぶ。少しは実用的な学問に近づいたかとは思うが、まだこれでどこまで実際の仕事を得て役に立てるかどうかは未知である。しかし幅広い分野をカバーするカリキュラムの中で、少しずつその多分野の要素も学べるはずである。

経済にしろ交通にしろ開発にしろ、共通する問いは「ここでどう住まいたいのか」なのである。それを選ぶのは明らかにそこに住む人々である。できないことはない。では、なにがしたいのか。未来の形があれば、最適な方法を、またその限界を、その分野の専門家たちは教えてくれるだろう。

しかし「ここでどう住まいたいのか」は、人間の単純な夢どおりに実現せずまた自然との約束の上に続かないことがわかっている。それをまた、人と土地の間で考えている。